平成最後のつぶやき

写真は一歳桜 わずか10センチにも満たない身の丈で、30個ぐらいの美しい桜の花を力いっぱい咲かせてくれました。毎日眺めては感心したものです。

 

 今日花を見ながらふとこの歌を思い出しました。

 

「見ずや君 明日は散りゆく花だにも 力の限り ひと時を咲く」

 

意味:ご覧なさい、ほら明日は散るであろう花でさえも、短い命を力いっぱいに咲いているよ・・・

そんな意味が込められています。

 

この歌は九条武子様が読まれたものであります。

 

九条武子様は西本願寺の第22代※大谷光瑞門主の妹君であられ、皇室(九条家)に嫁がれましたが、あまりにも才色兼備で、大正時代の3大美人ともてはやされた方でもあり、かえって男性には近寄りがたい面もあったのでしょうか。夫の九条良致(くじょう よしむね)様との夫婦関係はあまり良くなかったようです。

 

 妻としてはとても寂しい思いを抱きながら、一方京都女子大学の設立、孤児の救援活動「あそか病院」の設立、関東大震災の折は自ら陣頭指揮に立ち被災者の救済にあたられるなど、42才の命尽きられるまで数多くの社会事業に命をささげられた方でもあります。

 

※大谷光瑞門主(明治時代にシルクロード探検隊を派遣しアジアから数多くの仏教芸術や資料を仏教国日本に持ち帰るという巨大プロジェクトのために西本願寺の財政が大きく傾いたという逸話があります)

 

桜の花も散り、今日は平成最後の日、昭和生まれの私は昭和、平成、令和と3つの年号をまたぐことになります。

 

新しい令和も「戦争など悲しい争いの無い平和な日々でありますように」と心から願い、九条武子様の歌を思い出しながら、一つでも二つでも自分にできることで自分の役目を果たして行こうと思う今日この頃でした。

 

平成最後のつぶやき

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