福岡神経・筋疾患呼吸不全ケアの研修での学び

先日ALSに関する研修に参加してきました。そこでの学びを少しお知らせいたします。

厚生労働省の患者の調査でこの20年ほどで神経系の疾患は倍に増えているそうだ。

1996年10月 神経系の疾患 6.7万人、脳血管疾患 21.6万人、

2017年10月 神経系の疾患 12.6万人、脳血管疾患 14.6万人

何故増えているのか・・・高齢化に伴う患者数増加の可能性がある。

その理由の一つに、脳の神経細胞は加齢により減少する。

 

ということは、90歳まで生きたとしたら高い確率で神経系統の病気になるということ。

そういえば・・・デイサービスや施設でも見かける四肢体幹の筋力低下、筋萎縮、嚥下障害、等々。

体がカチカチに硬くなっている印象の利用者様がいることを思い出しました。

このような症状の方は神経系統の疾患が関与している可能性もあるかもしれません。

でも、可能性があっても神経系統の病態は完全には解明されていないのが現状です。だから治療薬は効果のある物は少なく、開発途中。

多職種でのサポート体制構築が重要で、栄養やリハビリなどの介入で予後が変わる可能性があるということを研修で学びました。

 

モクコーポレーションの施設では、すでに神経系統の症状がみられる利用者さんに対して栄養・リハビリなどの介入をしっかりしていることに気づいたのです。

スタッフ主催の体操やPT・OTさんのリハビリ介入、美味しい食事を作ってくれる調理師さんや介護スタッフ、往診をしてくださる主治医、病状観察する訪問看護師他、研修で学んだ多職種でのサポート体制が構築されているから予後が良いのだと改めて感じたのです。この環境は、当たり前ではないような気がします。

 

モクコーポレーションのスタッフはケアリングや対話がケアの基本になっているから、利用者さんが安心して過ごすことができ予後がよくなっているのではないかと感じます。

ケアされる人とケアする人の双方の人間的な成長をもたらしてくれているような雰囲気が現場にあるような気がします。

以前ブログに挙げた、私が好きな本に「ミルトン・メイヤロフ著のケアの本質」ケアリングの概念が広く知られたきっかけの本でもあります。また改めてこの本を出して読みたくなった私でした。

私も、皆さんを見習ってケアリングや対話をケアの基本に日々実践に生かしていきたいと思います。

 

 

 

 

3年前本場のカレーを食べにインドまで行ってきた時の写真です。毎食カレーは辛かったです。辛い食事の修行旅行のようでした。食事は大事と実感しました。写真はタージマハル。

 

 

訪問看護ステーション つばさ 井上 有子