つばさで訪問看護に携わり10年目となりました。
私が中学2年の時、母は癌の治療の為入院。
当時の私は、痛みに苦しむ母の姿、抗がん剤の副作用で
変わりゆく母の姿を直視するのも怖くて、病院に会いに行くのも、幼馴染の友達に、ついていってもらっていました。
時には私の代わりに友達が泣く事も。。。
時を経て、友達も私も看護師になりました。
つばさで働きだして、友達より「母を在宅で看ようと思う。一緒に看て欲しい」と連絡がありました。
友達が病院勤務中、訪問看護で入浴の介助をしたり、マッサージしながら昔話をしたり。。。
最期は友達と一緒に看取りました。友達が「最後に髪を洗ってあげたい。」というので亡くなった後でしたが洗髪して染めて綺麗に整えるお手伝いをしました。
私は、友達に改めて当時の感謝の気持ちを伝える事が出来ました。
「あの時、いつも、病院についてきてくれてありがとう。とても心強かった。」と。
あの時、親の苦しむ姿に向き合えなかったけど、その分、
同じように病気を抱えている人達に向き合っていきたいと
思えるのもつばさにご縁あって学ばせていただいてからこそだと思います。
病院勤務時は病気を抱えた病人として患者さんを看ていました。
在宅では病気を抱えた生活者として看ていく=支えていく事を学びました。
人それぞれのその人らしさを大切に、寄り添った看護を目指して日々精進したいと思います。
訪問看護つばさ 池上 綾
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川津 (金曜日, 25 10月 2019 17:13)
池上さん、お疲れ様です。
読ませていただいて、涙が出ました。素晴らしいです!
おのさちよ (土曜日, 16 11月 2019 16:22)
原点がそこにあるのですね。
成長し続けている池上さんをお母様は天国からしっかりと見守っておられると思います。
日々のせいちょうを頼もしく感じています。