愛犬と一緒に過ごす時間

柴犬の愛犬と二人暮らしをしている92歳のAさん。

右の膝が痛く、すり足歩行ですが、毎日愛犬のために美味しいご飯を作られています。

愛犬がAさんにとっては息子と同然。

 

Aさんが1人でお風呂に入っている時には愛犬が浴室の前で座って待っていてくれる。

夜中にトイレに行ったときにAさんがなかなかトイレから出てこないと、愛犬は心配になり、トイレのドアを鼻で開ける。Aさんが無事である事を確認して、一緒にお布団に寝る毎日のようです。

 

愛犬とともに過ごす日々がA氏にとっては生きがいの一つです。

『まこ(愛犬)を置いては死ねない・・・できるならまこを抱きしめたまま家で死にたい。けれどもそれが難しい時にはまこを買ったところに預ける予定にしている』

しかし、そう考えると悩んでしまい涙がでて血圧が高くなってしまうことも多々あります。

 

Aさんは92歳、愛犬は12歳、あと8年生きたら同じ100歳。

100歳になるまでまこのために生きる』それが、A氏にとっての励みであり目標の一つです。

 

誰かの為に何かができる幸せ・・・。

それは人と人だけではなく、人と愛犬も一緒だなといつも訪問すると心がほっこりする瞬間です。

 

訪問看護ステーションつばさ 高井良美由紀